映画「パワー・トゥ・ザ・ピープル」

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映画「パワー・トゥ・ザ・ピープル」

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 ”人々にパワーを” これこそ究極の民主化といえるでしょう。

『パワー・トゥ・ザ・ピープル』には、オランダで再生可能エネルギー普及に取り組む活動家や、10年かけてデンマークのサムソ島を100%クリーンエネルギー化を実現し、2008年にTIME誌の「環境ヒーロー」に選出されたソーレン・ハーマンセンの取り組みなどを紹介する、私たちに勇気や力を与えてくれる明るいビジョンに満ち溢れたドキュメンタリーです。

人口4200人のサムソ島は、本土の電力会社を通さずに電力を確保するため、海上風力発電と太陽光による自家発電を取り入れているほか、農業中心の土地柄を利用してバイオマスやバイオ燃料を製造しています。その結果、余剰電力を売って利益を得ることができることになっています。

オランダのテセル島でもサムソ島のような取り組みが始まっています。エネルギー協同組合を設立し、再生可能エネルギーの生産に島民を参加させ電力の自給自足を目指しているのです。さらにオランダでは、顔の見える住民同士が大企業に頼らず、自分たちで運営するグループ保険『ブラッド基金』が広がりを見せています。この基金は、地域住民がお金を出し合い、困ったときに資金を融通する住民同士の信頼に基づいた保険です。

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本作のナビゲーターは、第三次産業革命の提唱者のジェレミー・リフキン。彼は欧州委員会、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを努めているエネルギー革命のキーパーソンで、分散型の再生可能エネルギーとネットの融合で、資本主義と共産主義の良い点を取り入れた、持続可能な新たな経済システム、分散型資本主義へと移行ができると訴えています。

「大きな社会」から、顔の見える「小さな社会」へ、グローバルからローカルへ。大手電力会社に頼らず自らエネルギーを創出する住民グループたち、大手保険会社ではなく、顔の見える者同士がお金を出しあって作った基金など、新しい経済システムへ移行が始まっています。

地域でお金もエネルギーも循環し、人々が活き活きと自らのエネルギーを活かして働く様子が描かれています。まさに、パワー・トゥ・ザ・ピープル。人々に電力を!人々に力を!市民が主導権を握る、新たな時代へようこそ!

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作品名:パワー・トゥ・ザ・ピープル ~グローバルからローカルへ~
原題:Power to the People
制作:VPRO
監督:サビーヌ・ルッベ・バッカー
配給:ユナイテッドピープル
オランダ/2012年/49分

日本版ちらし・ポスター等イラスト:工房まる
・イラスト:石井悠輝雄(工房まる)/タイトルロゴ:松永大樹(工房まる)

サビーヌ・ルッベ・バッカー(Sabine Lubbe Bakker)1978年生まれ。ベルギーのアントウェルペンで生まれ育ち、インドネシアやブラジル、シリアに住む。アムステルダムで政治学を学び、物語を書く仕事を開始。記事を書き、長編ドキュメンタリーの世界で働く前にはいくつかのショートフィルムも製作している。初の長編ドキュメンタリー作品であるShout (2010年, 75 分)は、ロンドン国際ドキュメンタリー映画祭にてベストフィルム賞を受賞。それからオランダの公共放送製作会社VPROにて、パワー・トゥ・ザ・ピープルを含めたBACKLIGHTシリーズのエピソードを製作した。

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(※ 「パワー・トゥ・ザ・ピープル 〜グローバルからローカルへ〜」Webサイトより転載)