【メディア掲載】「おらって」の地域から新しい生き方を発信

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全国ご当地エネルギー協会リレーエッセイ15
「おらって」にいがた市民エネルギー協議会 副代表理事 横山由美子

「新潟に関心のある人が『おらって』です。“夢を語れる大人になりたい”とのユースの言葉を胸に歩みます」

「新潟に関心のある人が『おらって』です。“夢を語れる大人になりたい”とのユースの言葉を胸に歩みます」

「おらって」とは、新潟弁で「私たち」のことです。

一般社団法人「おらって」にいがた市民エネルギー協議会は2014年12月21日に設立し、2015年1月、全国ご当地エネルギー協会の仲間入りをさせていただきました。環境エネルギー政策研究所(ISEP)やご当地エネルギー協会の皆さまの惜しみないご支援に感謝いたしますと共に、私たちもまた後に続く人々のためにできることがあれば協力をさせていただきたいと願っています。まだ1kWも電気をつくっていませんけれど……。

昨年9月のキックオフイベントには280人余りの市民が集まり、わくわくするような熱気にこちらも驚きを隠せないほどでした。その直後に太陽光発電の新規申請受付保留が言われヒヤヒヤしながらも準備を続けてきましたが、協議会設立後には、ある人からは事務所がないならと声がかかり事務所を借りることができましたし、土地や屋根も次々と情報が集まり、予想を超える助けの手が次々と差し伸べられているように感じています。

私たちが〝電気をつくる〟とは、これまで考える機会もないことでした。しかし3.11後、原発安全神話の崩壊と共に、国の息がかかる大企業が独占的に支配する電気事業の在り方に疑問を持つこととなりました。原子力ムラは、無関心だった私たちが増幅させてしまったのかもしれません。今、私たちの生活に必要不可欠となっている電気について、より積極的に関わることは安全を確保するために大切な事だと考えます。福島の隣県である新潟は、フクシマと同じ東京電力の柏崎刈羽原発があるのです。〝とり戻す〟のではなく、新しい生き方をつくり出したいと思います。

豊かな自然に恵まれた新潟です。里山・海・川・田んぼ等、地域の特色を生かしたエネルギーの在り方をそこに住む人々と共に見出したいものです。目の前のことだけを見るのではなく、20年後30年後の新潟を予見した未来ビジョンを共有しながら、ひとつずつ実現することで地域周辺が生き生きするといいですね。子どもの子どものそのまた子どもたちのために、今を生きる私たちにはすべきことがあると考えてくれる人が増えると社会は住み良くなると思うのです。太陽光発電を皮切りに、省エネ事業や環境教育活動やグリーンツーリズムなど多彩な活動を「おらって」で試み、多くの人が住みたくなる新潟を実現して全国そして世界へ発信していきたいと夢を描いています。

新潟は、行政と幅広い市民の多くの市民の参加が特徴。

新潟は、行政と幅広い市民の多くの市民の参加が特徴。

『新エネルギー新聞』第19号(2015年2月9日)掲載