当協会では「ご当地電力価値」を認証し、証明書を発行しております。2018〜2019年は、生活クラブが電力を調達している3つのご当地発電所(正確にはそこから発電された電力)について、「ご当地電力価値」の認証を行いました。下記に、認証実績をご紹介します。


◆会津電力:雄国太陽光発電所

雄国太陽光発電所は、会津地域初のメガソーラー発電所で、一般家庭約300世帯分相当の電力を発電しています。視察や一般見学も受け付けており、中高校生や大学生、議員などに加え、海外から視察に来る方もいます。

  • 発電設備容量:1MW
  • 年間(予想)発電量:1,086,180kWh
  • 設備稼働開始:2014年10月

◆飯舘電力:伊丹沢太陽光発電所

伊丹沢太陽光発電所は、飯舘電力の第1期事業として建設されたもので、飯舘村役場の隣に位置しています。中学校の社会科(公民)の教材にも掲載されました。

  • 発電設備容量:58 kW
  • 年間(予想)発電量:68,492kWh
  • 設備稼働開始:2015年2月

◆飯舘電力:前田佐藤営農型太陽光発電所

前田佐藤営農型太陽光発電所は、いわゆるソーラーシェアリング型の発電所で、太陽光パネルの下で牧草を栽培しています。栽培した牧草は、飯舘村内の畜産農家へ供給しています。

  • 発電設備容量:76kW(49 kW)
  • 年間(予想)発電量:84,877kWh
  • 設備稼働開始:2017年1月

ご当地電力認証のメリット

◆ 持続可能な地域づくりを活性化

ご当地電力価値を認証することによって、認証された発電所及びそこから発電された電力(電気)は、「地域」「コミュニティのために貢献している」という「価値」が明確化されることになります。その価値に対して、生活クラブエナジー(新電力側)から会津電力や飯舘電力(ご当地発電会社)に、通常の電力買取料金に上乗せした金額が支払われています。

この費用は、それぞれのご当地発電会社が、持続可能な地域づくりや新たな自然エネルギー発電所を増やすための資金として活用しています。実際に、会津電力では耕作放棄地対策、飯舘電力では災害時対策やソーラーシェアリング事業を行う費用などに活用されています。

◆ 電気を選ぶことで、地域を応援

また、新電力(ここでは生活クラブエナジー)の電気を選ぶことで、一般の消費者も持続可能な地域づくりに貢献するご当地電力を応援することができる仕組みとなっています。

「ご当地電力証明書」を活用することで、地域のために活動しているご当地電力会社、それを支援している新電力が見える化され、消費者も持続可能な「電気」を選びやすい社会となることを目指しています。