2016年9月6日(火)、2011年に悲惨な原発事故が発生した福島での記者発表会で「第1回世界ご当地エネルギー会議(the 1st World Community Power Conference: WCPC2016)」実行委員会は、2016年11月3日~4日に開催される会議のプログラムと参加登録の受付開始を発表しました。


福島/東京/ボン

記者発表会の冒頭、主催者を代表して共同実行委員長の佐藤彌右衛門氏(全国ご当地エネルギー協会代表幹事)から今回の会議への熱い思いが語られました。

ご当地エネルギー(コミュニティパワー)とは、地域住民が主体となり地域の自然資源を活用した再生可能エネルギーの取組みで、今回のようにコミュニティをテーマとしたあらゆる自然エネルギーを網羅する会議は世界初となります。この会議の前身となったのは、世界風力エネルギー協会が2008年にカナダ・オンタリオ州で開催した「世界風力エネルギー会議(World Wind Energy Conference, WWEC)」での特別会合「ご当地エネルギーワーキンググループ(Community Power Working Group)」から続く一連の会合です。

世界中の誰もが忘れがたい福島の地で開催されるこの会議に各国から300名が集います。そして、20ヶ国以上から来日する40名以上のコミュニティ、NGO、行政、研究機関、企業等からご当地エネルギーに取り組む実務者や専門家が、それぞれの知見を共有し、世界のご当地エネルギーの今後の戦略を策定します。

共同実行委員長の飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長)は、「日本のご当地エネルギーは3月11日の原発事故という不幸な出来事を経験して初めて急増しました。私たちはさらにその先に進む必要があります。」と日本の課題を指摘しました。

共同実行委員長のステファン・ゼンガー氏(世界風力エネルギー協会(WWEA)事務局長)は、「世界的にみても、ご当地エネルギーは自然エネルギー推進のカギになっています。世界のご当地エネルギーにとって、福島で開催される世界ご当地エネルギー会議は戦略的にも極めて重要です。この会議を通じて、世界をリードする専門家たちとともに、私たちは今年1月に発表した『世界ご当地エネルギー戦略(Global Community Power Strategy)』を深化させて『福島ご当地エネルギー宣言(Fukushima Community Power Declaration)』を発表する予定です。」と会議の世界的意義を強調しました。

世界ご当地エネルギー会議のプログラムはWebサイトをご参照下さい。

第1回世界ご当地エネルギー会議 Webサイト

世界ご当地エネルギー会議は参加費無料ですが、参加者は300名を上限としております。参加登録はWebサイトにて受付中です。

また、会議終了後、福島の自然エネルギーの取り組みを訪れる視察ツアーの開催を予定しております(有料)。詳細は決まり次第Webサイトにてお知らせいたします。

このプレスリリースに関するお問い合わせ

「第1回世界ご当地エネルギー会議」実行委員会 事務局
(認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所 内) 担当:田島、古屋
お問い合わせ:contact@wcpc2016.jp
TEL: 024-522-5333 FAX: 020-4664-3396