ステイト・オブ・グリーン(SoG、デンマーク政府と産業界との協働組織)の企画・招へいで、デンマークの環境エネルギー技術・政策のノウハウを共有することを目的として、「大潟村+全国ご当地エネルギー協会」合同調査団がデンマーク各地を視察しました。
視察団と視察コース
- 視察団:「大潟村+全国ご当地エネルギー協会」合同調査団
- 日程:2014年9月29日〜10月3日
- 視察コース:(詳細については次ページ参照)
- ステイト・オブ・グリーンをはじめとする官民共同組織、政府機関など
- バイオマス関連施設、熱供給関連施設、スマートメーター企業など
- 自然エネルギー100% サムソ島
- デンマーク環境大臣を交えたコミュニティパワー・ワークショップ
主な成果
- 2050年に自然エネルギー100%を公式決定しているデンマークで、それを実現してゆくエネルギー技術群(特に、風力発電、バイオマスエネルギー利用、地域熱供給および温熱利用技術、スマート温熱メーターなど)の最新状況を知る機会を得た。
- あらためて熱利用(とくに地域熱供給)が社会全体のエネルギー利用の効率性と持続可能性を高める上で重要であることが理解できた。とくに、高含水の木質チップも燃やせる高度な木質ボイラーの燃焼技術と相まって、地域熱供給の戻り冷熱も活用した、総合効率108%にも達する潜熱回収型の木質ボイラーは衝撃的であった。
- 電力だけでなく温熱を含めたスマートメーター&スマートエネルギーシステムは、変動型の再生可能エネルギーを統合してゆく上で、より柔軟性が高いことが理解できた。
今後への展開
- 今回のSoG招へい視察を契機として、今後は、日本の具体的な地域(今回の参加者の地域が中心)を対象とする、デンマークの環境エネルギー技術ノウハウの移転実証プログラムや、サムソエネルギーアカデミーと連携した人材育成・研修視察プログラム具体化する予定である。
- その第一歩として、2014年11月20〜25日にわたって、ソーレン・ハーマンセン氏(サムソエネルギーアカデミー代表)が来日する予定となっている。
【デンマークツアー参加者からの一言】
※ デンマークでの旅程・ツアーの概要は次ページへ
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