2013年6月19日(水)衆議院議員会館多目的ホールで開催された「コミュニティパワー・イニシアチブ 立ち上げイベント」に寄せられた、デンマーク・サムソ島のサムソ・エネルギー・アカデミー代表 ソーレン・ハーマンセン氏のメッセージ。

メッセージ翻訳書き起こし

みなさん、こんにちは、私の名前はソーレン・ハーマンセンです。私の住むデンマークのサムソ島では、この15年ほどの間、日本でも「コミュニティパワー」と呼ばれている取り組みをおこなってきました。

私たちにとって「コミュニティパワー」とは地域の人々や地域の発展にかかわりあうことです。私たちが取り組みをはじめたとき、みんながエネルギー計画づくりに参加し、プロジェクトに投資して、オーナーシップをもつことができるように地域の人々を議論に招待しました。そうすることで私たちの島は10年かけて地域の人たちがオーナーシップをもって100%自然エネルギーで自給するコミュニティを実現させました。

これはどういうことなのでしょうか?

コミュニティパワーはかかわりあいのもとでおこなわれる議論のかたちであって、私たちは計画を決める前の段階で人々が議論に参加できるようにします。なので、政治家も招待されて席につき、人々に話しかけ、人々が未来になにを望んでいるか、人々がそれにどうやって取り組みたいのか知るのです。

例えば、サムソ島にある風車は私たちの友だちです。敵ではありません。もしかしたら他の地域にある風車は地域社会に問題をひきおこしているかもしれません。私は、それは人々が風車を所有していなくて、風車をつくるプロセスにも参加していなかったことによるのではないかと思います。突然、巨大な風車が建てられたら人々は「これは危険だ!」と感じたり、「これは私たちのためではなく、中央の大企業のものだ!」と思うでしょう。

しかし、私たちの風車は私たちのプロジェクトであって、私たちにコミュニティパワーを供給します。

サムソ島から日本に伝えるメッセージは、

コミュニティパワーこそグリーンな世界を創る方法です!
コミュニティパワーをはじめましょう!

ソーレン・ハーマンセン(サムソ・エネルギー・アカデミー代表)