当協会では環境エネルギー政策研究所と連携し、ご当地エネルギー・インターンプログラムを運営しています。2019年度の実績は下記の通りです。
ご当地エネルギー・インターンとは
地域のエネルギー事業やその担い手に関心を持つ環境エネルギー政策研究所のインターン生が、当協会のメンバーであるご当地エネルギー団体に1〜2週間程度滞在し、実務に貢献しながら地域の課題や可能性を学ぶプログラムです。
2019年度の実績
北海道、福島、新潟、長野県(2か所)、静岡のご当地エネルギー団体に計9名のインターン生が訪問しました。今後を担う若者たちが、現場で実務を担いながら、今後どのように貢献できるのかを考えていく貴重な機会となりました。これらの費用については、クラウドファンディングと地球環境基金を活用しました。
期間 | 受入先 | 活動概要 |
8/27〜8/30 | 飯舘電力 | 地域活性化動画撮影補助、データまとめ |
9/1〜9/6 | おらって新潟市民エネルギー | 人材育成補助、マーケティング方針作成補助 |
9/1〜9/8 | 北海道グリーンファンド | 石狩風車お披露目イベント補助 |
9/24〜9/27 | 上田市民エネルギー | 設備点検補助やデータまとめ |
10/10〜10/20 | おひさま進歩エネルギー | 現場見学、海外情報リサーチなど |
11/18〜11/22 | しずおか未来エネルギー | 太陽光発電メンテナンス、小水力調査、環境教育 |
しずおか未来エネルギーでのご当地エネルギー・インターン
活動内容:
- 太陽光発電のメンテンアンス作業の支援や視察
- 小水力発電の現地調査補助
- 温室効果ガス排出量算定補助
- 環境教育の支援、アンケート入力
今回のご当地インターンを通じて、東京の環境エネルギー政策研究所では経験する機会がなかなかない業務を体験しました。例えば、太陽光パネルの洗浄や小水力発電の現地調査、また小学校での環境教育プログラムも経験しました。特に、発電所の収益を地域に還元する取り組み、遠方の学校も平等に教える信念が強く印象に残りました。今回小さな作業をやっても、担当者がその作業の目的や全体的な概念を教えてくれて大変勉強になりました。そして、日本語が分からない時に、同行した小野さんがよく簡単に説明してくれました。
趙怡萌さん(京都大学大学院地球環境学舎)
おひさま進歩エネルギーでのご当地エネルギー・インターン
活動内容:
- 中学校向け環境教育の補助
- 飯田自然エネルギー大学の補助
- マイクログリッドにおけるV2Gの可能性を探るリサーチ
- 小水力発電水量調査
- 太陽光発電所視察
ご当地電力については、本や人から聞く話でしか学べていなかったので、現場に行くことでご当地電力の可能性や難しさや課題など、実体験として学びたいと考えていました。社員の方は地味な仕事が多いと言っていましたが、とてもやりがいのある仕事だということをみんなが共有していました。また、地方で事業をする際には、仕事以外で繋がる地元住民との関係がとても重要で、「この人がやるなら協力しよう」と言ってくれる人がどれだけいるかで大きな違いが生まれるということを、新しい視点として学びました。
吉岡大地さん(ドイツ・フライブルク大学)