【メディア掲載】再エネで、もっと地域に活力を

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全国ご当地エネルギー協会リレーエッセイ9
一般社団法人 徳島地域エネルギー 理事 豊岡和美氏

豊岡氏は「全国ご当地エネルギー協会」の四国地区幹事も務める

エネルギーと環境が両立する持続可能な社会づくりに貢献したい。そんな想いから、私たちは「再生可能エネルギー100%」を目指して、地域の皆さんとともに様々な取組みを行っています。

徳島地域エネルギーは、徳島小水力利用推進協議会を中心に、再生可能エネルギー関連会社・大学高専・自治体・金融機関などが参加して立ち上げた「徳島再生可能エネルギー協議会」を前身としています。風力、太陽光、小水力、木質バイオマス、それぞれに部会を設けて、2012年3月に再生可能エネルギー全般に関わる活動を開始しました。

私たちが初めに手掛けたのは、「美馬ソーラーバレー」の事業立ち上げへのサポート。勉強会の開催から、事業スキームの構築まで、幅広くお手伝いさせていただきました。ここでの特徴は、関係者からの出資金に加えて「私募債」の形で広く市民出資を募ったところです。地域の皆さんに参加意識を持っていただくとともに、利益を直接還元する仕組みにもなっています。

その後も、地域のメガソーラー事業のプロデュースやコーディネートを行い、今年8月までに設備認定を受けた件数は24件、容量合計は15㍋㍗にまで至りました。

もちろん、私たちが力をいれているのはメガソーラーばかりではありません。人口減少や高齢化社会に直面しながらも、ふるさとの自然を守り、社会と産業を維持・振興しようと頑張っている中山間地域や漁村の人たちを応援するため、「コミュニティハッピーソーラー」という取組みにも尽力しています。

コミュニティハッピーソーラーでは、まず皆さんから寄付を募り、それを事業の立ち上げ資金とします。そして私たちがソーラー発電所の建設と運営を行い、売電収益で地域の農林水産業を応援していこうという仕組みです。支援の方法は、地域の農業団体や公共団体を交えた運営協議会で話し合い、それぞれの地域ごとに、その特性に合わせて決定しています。また、ご寄付いただいた皆さんには、地域の特産品(農産物、水産物等)を送りするなどの還元をしています。

今年3月の「佐那河内みつばちソーラー発電所」の発電開始を皮切りに、コミュニティハッピーソーラーは現在5ヵ所にまで拡がりました。

太陽光以外では、地域共生型ウインドファームのプロデュースや、木質バイオマス燃料の活用支援、小水力発電のコーディネートなどにも力をいれています。たとえば小水力発電では、村営事業として収益性を期待できる方法を、佐那河内村とともに検討してまいりました。ようやく系統連系の手続きも済み、現在、工事業者の公募をしているところです。

これからも私たちは、再エネを地域の活力にできるよう、地域の皆様とともに歩んでまいります。そして、いつの日か、再生可能エネルギー100%の社会が実現されることを願って止みません。

コミュニティハッピーソーラーの第一号案件「佐那河内みつばちソーラー」

コミュニティハッピーソーラーの第一号案件「佐那河内みつばちソーラー」

 『新エネルギー新聞』第11号(2014年10月20日)掲載